●はじめに
●第1回目「気仙沼の食」
本田:最初は小林さんと私の二人での対談で、自己紹介も兼ねながら進めていくといった形で行いました。内容としては私の仕事内容だったり、小林さんが気仙沼にいらっしゃたときにやっていた仕事とかを少しずつ紹介していくような形でしたね。
小林:そうでしたね。
本田:この時のホヤの話題、すごく覚えています。
小林:そうなんですか?
本田:はい!プラスとかマイナスがあるっていうのを初めて知ったので。第一回はテーマが身近な話題「食」についてだったので話しやすかった印象があります。
小林:うんうん確かに。八葉水産の商品を日常にどう活用しているかっていうところに触れてましたよね。
本田:そうですね。…この「普段の食事で気を付けていること」。来月のレシピとかもこういった話題の中で決まったりしましたね。そういえば少し話がずれますが、炊き込みご飯を1度機会があって作ったんですけれども、すごくおいしかったです。作ってみるまであんなに簡単に作れると思いませんでした。本当に八葉の商品だけで味付けが完了すると思っていなくて…(笑)。
小林:そうですよね。実際に私が提案したものをそうやって社員さんが作ってくれるとより商品に説得力が付くのではないかと思うので試していただけるとありがたいですね。
本田:何度も話がずれちゃうんですけど、Instagramの更新ということで、最近HPに掲載している小林さんのレシピを参考にもう一回八葉水産メンバーで作り直してっていうのを何回かやっているんですね。
本田:はい。なのでそういうのもどんどん皆様に発信していけたらなという風に思っています。
●第2回「産地について」
小林:これはすごい嬉しかったです。
本田:あとはアイスクリームのトピックですね。
小林:そうでしたね。アイスクリームだって体に悪いとは限らないということで触れました。対談は一人でコラムを書いているのと違って、他の方との意見交換なので、なんていうか今まで思い込んでいたことと違う答えに出会えたりとか、いろんなアイディアをいただけるので、それがこの2回目から特に感じましたね。
本田:あー、分かります。結構コラムに影響を受けて、普段の私生活にコラムで話したことを取り入れたりとか、こういうことあったんだみたいな感じで、普段と意識が変わったりすることもあったりしました。コラムが結構いろんなところに影響を及ぼしているのかなと個人的には思いました。
小林:そうですよね。
本田:本当にすごい色々お話できたなと思います。
●第3回目「レシピの裏話」
本田:そうですね。この回も小林さんと私と清水部長の3人で対談を実施しています。ホームページのレシピが本当にすごいボリュームになっていて、ちょうど見返していたのですが見るだけでとっても楽しかったです。
小林:あ~、それはよかったです。レシピ作りの裏側をちょっとお話するって感じでしたよね、この時は。
本田:そうですね。確かこの時社内の方からもこんなにたくさんのレシピをどうやって考えているんだろう、みたいな疑問の声が上がっていたんです。こういった疑問も小林さんにお聞きしていく形の対談になっていました。今見返してもハロウィントースト美味しそうですね。
小林:はい。レシピとコラムが連動した回になりましたよね、この時は。
本田:普段レシピも見ている方は特にこのコラム面白かったんじゃないかなと思います。このレシピこういう裏話あったんだ!みたいな部分までしっかりフォーカスされていたので。
小林:いくつかレシピを見返していくと、そうそう、「もずくでお鍋のつけダレ」。これ清水部長が意外だったって言っていたレシピですね。
本田:そうですね。確かにもずくを調味液的に使うっていうのはすごく新鮮でした。
小林:私も提案時に想定していたこととは違うご反応をいただけるのは、面白いなと感じました。
小林:清水部長はもしかしたらまだお試しじゃないかもしれないですが。
本田:他には「うすあさめかぶうどん」これは清水部長が忙しい時に食べているって言ってたレシピですね。
小林:あー、うんうん。言ってましたね。レシピの話をすると各自の食生活に連動してくるのでなんか面白いですね。
本田:話していて印象深かったのが、結構人によって食事に対する考え方が違うっていう部分ですね。
小林:それは確かにそうですね。「手間をかける贅沢」について語りましたがこれは何が贅沢か、みたいな話でした。結構人によって変わってきますからね。
本田:この話題を含めて結構普段の雑談に近い形で喋っているんですけど、コラムにまとめたものを改めてみると深い内容が多かったりしますね。
●第4回「八葉水産の商品」
小林:今回は藤村係長が来て、確かメーカーっぽい対談だよねってお話をしましたね。
本田:そうですね。調味料の話だったりとか商品開発についての話とかも結構混ざってきましたので。
小林:こういったメーカーらしい内容の対談を差し込んだことで引き締まったような気はしています。この回は、本田さんによる消費者へのアンケートをきっかけに、企業姿勢みたいなところも膨らませることができたんじゃないでしょうかね。
本田:そうですね。第1回から見直していくと第4回が他の回よりもピシッと引き締まっている感じがあります。改めて企業として消費者の方とか普段スーパーで買い物している方がどう言うことに気を付けているのかっていう部分にお答えしていけたんじゃないかなと。
小林:うんうん、そうですね。
本田:あとは第4回は結構工場内の様子を写真として差し込ませていただいたので、そういった部分ももしかしたら普段の工場の様子を知らない方が見ると面白いんじゃないかなと思います。
小林:そう思いますね。レシピの作成だけだとどうしても消費者の食卓に近い表現なんですけど、この回は工場の内部が伝わったので良かったんじゃないですかね。
本田:第4回のその1が消費者の方が気にしていることと、商品の安全性や産地についての回答で、その2が着色料についての考え方や商品の状態についてといった内容になっていました。藤村係長から着色料も美味しさの一つになっているっていうお話を聞いた時になるほどなと思いました。
小林:そうですよね。そういう考え方を話してもらえると納得感がありました。
本田:あとは皆さんが普段食べている他の商品にも使われている着色料を使用しています、っていう部分が結構消費者の方にとって「ああ、それじゃあ安心なんだ」って納得できる要素なんじゃないかなって。
小林:はい。なんかね、込み入った話になっていますけど面白いですね、分かりやすくて。
本田:そうですね。本当に専門的な話に近い部分ですもんね。
本田:裏話になるんですけど、第4回のその2に掲載しているめかぶの写真、あれボイルしたてのめかぶを工場内で撮影したものなんですよ。
小林:そうだったんですね。"ボイルしたての"って記載したいですね。
本田:あ、いいですね。修正する方向で考えてみます。
小林:はい、ぜひ(笑)。
小林:あとこの時は品質の見極め方みたいなのを清水部長に聞きましたね。結構日常に活かせるお話で記憶に残りました。
本田:そうですね。普段スーパーで買い物するときにどう気をつければいいかみたいな部分のお話だったので勉強になりました。
本田:次のその3は第4回の最後ですね。
小林:これは確かアンケートに基づいて回答していったところからちょっと深堀したところですよね。
本田:はい。「商品を無意識に選んでいる方へのメーカーとしての提案」ということで。この話題で出ていた考え方ってすごく商品企画とかにも繋がるような部分かなって思います。
小林:うんうん、そうですね。そう思います。
本田:あとは…そうですね。掲載しているカツオの山かけなんですけど、このコラムの収録をきっかけにその日の夜に食べたくなって自分で作っちゃいました。
小林:そうなんですね!そういう一言を添えたらよりいいのではないかと思います。どこかから拾ってきたフリー素材とかじゃなくて、社員さんが対談を踏まえて食べたくなって作っちゃったものの写真って全然違うものじゃないですか。
本田:そうですね。ちょっとこちらも修正する方向で調整したいと思います。
小林:こうやって本田さんが作ってくれたように、私自身も話をしたことをきっかけに行動がちょっと変わりましたね。
その2に続きます。
当コラムは、YUKI FOOD DESIGN STUDIO 小林幸氏と、八葉水産社員の本田が「食」についてのよもや話を座談会形式で話し合ってみたものです。中心となるテーマを基に美味しい食べ物や食の考え方、八葉水産の裏話や食に関する経験などをざっくりと話してみました。
第六回目となる今回のテーマは、「振り返り・まとめ」です。第1回目から第5回まで連載してきた対談コラムの「振り返り・まとめ」というテーマで、小林氏と当社・本田の対談をお送りします。今回は2部構成になっております。本記事はその1です。その2はこちらからご覧いただけます。